今日のニューウェーブ 第3回
Tin Drum / JAPAN
(1981)
イギリスのバンドなのにバンド名はジャパン、アルバムジャケットには毛沢東の写真、音楽性は黒人音楽の影響を強く受けて…
とニューウェーブのごった煮感を象徴する1枚。
彼らは当初アイドル的な打ち出し方をされていて、イギリス本国ではなく図らずもその名のとおり日本で絶大な人気がありました。初来日が日本武道館だったほど。
一方でロック好きにはキャーキャー言われるだけのアイドルバンドだと音楽的には軽視されていました。
黄色い声援をめいいっぱい受けて、それだけでも幸せなはずが、あれよあれよと言う間にどんどん音楽性が変わっていき、ファンも首を傾げているととんでもないアルバムが発売されます。
邦題は錻力(ぶりき)の太鼓。
自分達の好きな音楽を突き詰めて突き詰めて生まれた誰も聴いた事のない音楽。
歴史に残る名盤です。