バイクまみれ 番外編 〜バイクの種類とジャンル〜
バイクには目的に合わせて色々な種類がありますが、その使い方やライフスタイルも含めてたくさんのジャンルがあります。
知らない人からしたらどのバイクも全部一緒に見えるかもしれませんが、メタルやファンク、サンバ、アニソン、スカ、ジャズ、クラシックなど同じ音楽でも好みが違うように、それぞれのジャンルに惹かれた人達がこだわりを持って自分好みのバイクに乗っています。
僕はまだメジャーなものしか知りませんが、パッと思いついただけでも…
1.アメリカン
2.レーサーレプリカ
3.ネイキッド
5.オフロード
6.ストリート
7.クラシック
8.メガスポーツ
9.ツアラー
10.ビッグスクーター
11.ミニバイク
と、これだけあるので少し長くなるかもしれませんがそれぞれの特徴について順番に書いていきたいと思います。
前回同様、偏見だらけで浅い知識なので間違っている部分があったらごめんなさい….。
1.アメリカン
アメリカンとは言いますが、ほぼほぼハーレーダビットソンの事です。
メイドインワリオでワリオが乗ってるのもこういうタイプですね。
バイクの中では王道なのでテレビなどに出てくることも多く、イメージしやすいと思いますが基本的にハンドルが高くてシートが低く、足を前に出して乗ります。
エンジンはV型丸出しですごく威圧的。
ハーレーがアメリカの会社なので「アメリカン」と言いますが、国内メーカーが作っているものは「国産アメリカン」とムチャクチャな呼び方をされます。
2.レーサーレプリカ
今でこそバイク人気は低迷していますが僕が生まれるより前、1980年代にバイクの一大ブームがありました。
当時のバイクキッズ達はレースで活躍する海外の有名ライダーに憧れ、それに応えるように各社が本物のレース用バイクに近い性能もしくは外観で市販したバイクがレーサーレプリカです。
4気筒の高性能エンジンを積みサイドカウル(両側の外装)がついているものが多いです。
3.ネイキッド
1980年代後半、レーサーレプリカブームがひと段落すると今度はそれに対するカウンターカルチャーが出てきます。
カウルを剥かれた姿からネイキッドと呼ばれました。
カービィが乗ってるウィリーのモデルはこれな気がします。
1960〜70年代までのバイクもカウル無しが一般的でしたし、レーサーレプリカブーム中もカウルの無いモデルはありましたが、超前傾姿勢で公道を疾走するレーサーレプリカに対し、体を起こして堂々とゆったり走るスタイルは旧車のリバイバルも相まって新しいジャンルとして確立されました。
湘南や暴走族、不良のイメージがあるのはこのバイクです。
たぶんこの中で一番新しく、新しいモデルも多いのがこのジャンル。名前からはどうしてもあのゲームを思い浮かべてしまいます。
これまでのネイキッドともレーサーレプリカとも違う独特なデザインで、現代の若者がバイクに持っていたであろうじじくさいイメージを払拭し大流行中です。
高性能志向ですが、同じモデルのまま色々な排気量クラスで発売しているものが多く初心者からガチの人まで乗れる懐の広いジャンル。
無骨で直線的なデザインが好きなおじさん達は「ロボットに変形しそう」という嫌味を言うのがお決まりです。
5.オフロード
悪路を走るため車高が高く、サスペンションはびよんびよんとクッション性のあるもので地面に噛み付くようなギザギザのタイヤを履いたバイク。軽くて丈夫で取り回しやすい単気筒エンジンが多く使われます。
荒い道を走る=ワイルドというオフロードの美学。
オフロードのジャンルの中でも岩場をトライアルするような本気のものと、舗装していない道路や林道を気軽にバリバリ乗って楽しむもの、オンロードタイヤを履かせてサーキットを走るモタードなど色々あります。
6.ストリート
ストリート文化はバイクにもあります。
軽めのオフロードから派生して街中をスイスイ移動するストリートバイクが2000年頃に大流行しました。
ブレイクのきっかけはキムタクのドラマで登場したヤマハのTW200というバイクです。出来るだけパーツを減らしてスカスカにするスカチューンや、後ろのタイヤを後方に移動させるロングスイングアーム化など男の子の心をくすぐるカスタムは未だに人気健在で街中でもよく見かけます。
7.クラシック
1960年代イギリス。革ジャンを着たロック好きの不良達は行きつけのカフェにあるジュークボックスで曲を流し、レース仕様にカスタムされたバイクで辺りをかっ飛ばして曲が終わるまでに戻ってくるという遊びをしていました。
彼らはカフェレーサーと呼ばれ、いつの間にかクラシックなバイクをレース仕様に改造するスタイルをカフェレーサーと呼ぶようになったそうです。
複雑な機構の無いクラシックバイクはカフェレーサーを始めとした様々なカスタムベース車両に使われ、カスタムすること自体が一つの文化になっているように思えます。
8.メガスポーツ
走ること自体が目的のバイクをスポーツバイクと言いますが、その中でもとにかくパワー、最高速などキングオブバイクに拘ったジャンルがメガスポーツです。
市販車で世界最高速を出すのは大体このバイク。
本当に速さ重視なので姿勢は超前傾で、乗ってみるとバイクと一体化というよりもむしろロケット抱きかかえてる感じです。
9.ツアラー
オフロードもオンロードも走れるバイクを両方通り抜けられる事からデュアルパーパスと言い、その中でもどこへでも行けて長距離運転重視のものがツアラーです。
疲れない姿勢と安定した走りに加えタンクの容量も大きく給油が少なくて済むようになっています。
雨の日も風の日もバイクでどこまでも遠くまで、ロマンがあるバイク。
10.ビッグスクーター
スーツで乗っても形が崩れず、オートマなので運転が楽な通勤用バイクというのがおそらく当初の開発構想な気がしますが、ある日突然オシャレだという人達が現れ、慌ててメーカーがそこに合わせて行ったようなミュータント的ジャンル。
運転姿勢だけでなく好む人の界隈がバイク好きの人達と根本的に違うので、全く別のところで独自の進化を遂げています。
街中で見かけるとかなりの高確率で後ろに彼女が乗っている。
11.ミニバイク
レーサーレプリカをそのまま小さくしたようなその名も「GAG」や、カスタムしたプラモデルがそのまま走れるような「モンキー」などぶっ飛んだ発想のバイクがあります。
つい排気量が大きいものに憧れがちですが、50ccクラスの小さいエンジンで走るという常識の逆を突き詰めるジャンル。ミクロマン的な格好良さでしょうか。モンキーにはマニアが多く、バイク人口を意外と押し広げているジャンルです。
以上、駆け足で書いてみました。
音楽と同じでそれぞれの愛好家ごとに性格やファッションにも心なしか共通するものがあり、そのバイクにどういう人がよく乗っているのか知ると街中で見かけてもすごく楽しいです。
もういいよという声が各所から聞こえてきますが免許が取れるまではバイクブログを続けたいと思っているのでどうか暫くお付き合いください。