今日のニューウェーブ 第17回
Ghost in the Machine / The Police
(1981)
ドラムのスチュアート・コープランド、ギターのアンディ・サマーズ、ベースボーカルのスティングが揃った時点で、ザ・ポリスは奇跡と言える。
たぶん、3人ともプレイヤーとしては個性的な部類に入る人達だけれど、この3人が絶妙なバランスでポリスというパッケージの中にはめ込まれているからこそ、ポップでありつつもトゲを失わない、誰にもマネできない音楽になったんだと思います。
彼らは元々、新人なパンクバンドとしてデビューし、あっという間にニューウェーブを代表する世界的なバンドとなりました。
ニューウェーブはパンクから生まれた音楽と散々書いてきましたが、ポリスに関して言えば、パンクは彼らの生み出す音楽のスパイスのうちの1つでしかない。
おそらく、もともと別々のバンドで別々の音楽をやっていた3人が集まっているポリスにとってはジャンルなんて瑣末なものなのだと思います。
このアルバムは、世界的な評価を前作で得てからリリースされた4枚目のスタジオアルバム。
3枚目が傑作となってしまっただけに期待も高く、焦りを感じざるを得ないタイミングで、全くブレない3人の落ち着きと気概が感じられます。
一番好きな曲!