ニューヨークに行ってきた

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先々週くらいにニューヨークに行ってきた。

 

ニューヨークでの第一目的はデトロイトのバンド、MC5の1968年のライブアルバム、”Kick Out the Jams”のリリース50周年企画「MC50」を見ること。

 

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50周年といってもMC5は解散しているので、ずっと活動してきたという訳ではないけれど、一瞬の時間と空間を記録したライブアルバムが半世紀もの間、大勢の人の耳に触れ、愛され続けるなんて本当に素晴らしいこと。

 


MC5 - Kick Out The Jams live 1970 Detroit

 

既に亡くなっているメンバーもいるので、これは再結成という訳ではなく、オリジナルメンバーはギタリストであるウェイン・クレーマー氏のみですが、それでも、当時のメンバーが半世紀経って全く同じセットリストでライブをするんだから世界中のファンは大興奮。

(しかし日本はツアーに組み込まれておらず…)

 

しかも、さすが伝説的なバンドだけあって他の演奏陣もFUGAZIやSOUND GARDENのメンバー。

 

というのも、MC5は1960年代から政治志向やエネルギッシュなライブをしていたことからパンク以前のパンクバンドとも言われており、そう考えるとウェイン・クレーマーさんは現在最高齢のパンクロッカー。

全世界のパンクキッズはもちろん、フガジやサウンドガーデンという大御所バンドにとっても、もはや仙人のような存在なのです。

 

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ニューヨークはロンドンと並び、パンクロックの聖地。

 

MC5のもう1人のギタリスト、今は亡きフレッド・ソニック・スミスの奥さんはニューヨークパンクの母と呼ばれるパティ・スミスで、ニューヨーク出身のバンド、Sonic Youthの「Sonic」も彼のミドルネームから。

そんなニューヨークとMC5の繋がりも感じつつ名所巡りへ。

 

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ニューヨーク・パンクのバンドを挙げればキリがない。

 

テレビジョンにリチャードヘル・アンド・ザ・ヴォイドイズ、トーキングヘッズ、ラモーンズ、スーサイド…

今やレジェンドなパンクバンド達が夜な夜な破茶滅茶なギグをしたのがバワリー315番地に存在したライブハウス、「CBGB」だった。

 

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今は閉店して服屋になっていると聞いていたので、行ったところで何かあるのかなと思いつつ、とりあえず行ってみると…

 

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なんと、店構えは全くそのまま。

テンション爆上がり。

 

どうやらこの場所を引き継いだお店のオーナーはパンク文化に理解があり、ここを自分のお店兼CBGBのメモリアルホールとしたらしい。

 

特徴的な看板や中の壁一部はそのまま残され、入口脇には刻印も確かに残っていた。

 

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正直、服は高級志向で、チープで低俗なパンク文化とは程遠く、むしろ当時のパンクロッカーが中指を突き立ていた対象のような気がするけれど、皮肉なもので、そんなハイソな文化のお陰でここが残っている。

 

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名残惜しくもお店を後にして、周辺を散策。

 

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CBGBから少し北に上ったイーストビレッジには小さな日本街があり、うどん屋や居酒屋がポコポコ並ぶ。

 

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このパンクファッションのお店、SEARCH & DESTROYも、1階も「ケンカ」という名前の居酒屋と合わせて日本人が経営しているらしいく、甲本ヒロト氏やガーゼなど日本のパンクバンドのTシャツも。

 

自分のバンドTシャツとお土産バンドTシャツをたらふく買い、川を渡ってブルックリンへ。

 

ブルックリンは、1990年代のインディーロックの聖地。

日本でいうと下北や吉祥寺っぽい。

 

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パンク以降のポストパンク、ニューウェーブオルタナティブシーンを盛り上げたイギリスの名レーベル、ラフトレードのニューヨーク店。

 

倉庫をそのままレコード屋にしたような作りでめちゃくちゃ広く、ライブフロアもカフェもあり、1日中いられる。

 

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残念なことにニアミスで、この日の前日、CHAIがここでライブだった。

見たかったなぁ。

 

変人とゴミだらけのマンハッタンの喧騒から離れて、この川沿いの公園は落ち着いた雰囲気。

 

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ここが自由の国なのは、当たり前のように柵を乗り越える彼が一番示していた。

 

続く