今日のニューウェーブ 第23回
Walk Across The Rooftops
/ The Blue Nile
(1984)
今日はクールで大人なニューウェーブ。
スコットランドの謎のバンド、ブルーナイルのデビューアルバムです。
このアルバムは知る人ぞ知る名盤だとしばしば言われますが、アルバムとして完成度が高いのに全く注目されていないという意味では本当にそうだと思います。
独特な空気感で、これまで書いてきたようなチャキチャキでヒップなニューウェーブとは打って変わって、心を落ち着かせてくれるマイナスイオンのようなアルバム。
ゆったりと、どっぷりと、映画を観るような感覚で聴いて欲しいです。
そして音が本当に良い。
発売から34年経っているのに、今聴いても古臭さを全く感じません。
むしろ、まだこの先の未来の音楽のよう。
オカルト話じゃないですが、不思議なことに、このアルバムを流すと周りがそれまでよりも静かになったように感じる。
静かな空間に鳴るブーミーなベース音。この蒸し暑さにうだる心も温度を下げていくようです。