今日のニューウェーブ 第15回
Undercover / The Rolling Stones
(1983)
ローリングストーンズは60年代から活動し、80年代には既に大御所。
今まで書いてきたようなチャキチャキのニューウェーブバンドではありません。
しかしながら、人気絶頂の中で、彼らにとって新機軸である電子ドラムや過激なエフェクト処理を大きく取り入れたこのアルバムは、本人達の自己評価こそ低いらしいですが間違いなくニューウェーブの名盤。
これまで築き上げてきた「ストーンズらしさ」はそのままに、やすやすとニューウェーブの音楽に接近できてしまう凄みはローリングストーンズがこれほど長いあいだ愛される理由のひとつだと思います。
この時、ミック・ジャガーとキース・リチャーズの中は最悪で、顔も合わせないほどだったらしい。
ただ、悲しいことにフロントマンが2人いるバンドで、2人の仲が微妙な時のアルバムは大体いい。
わざと仲悪くしようかな…