今日のニューウェーブ 第10回
Hyaena / Siouxsie & The Banshees
(1984)
セックス・ピストルズのグルーピーでもあったスージー・スーを中心としたスージーアンドザバンシーンズ、通称スジバンは初期の攻撃的なサウンドや彼女のド派手なルックスから色物バンドとして見られてしまいがちですが、順を追ってアルバムを聴いていくととても音楽性の高いアカデミックなバンドであることが分かります。
特にこの6枚目の「ハイエナ」はエグい音楽性とポップセンスのベストミックス。
The Cureのロバート・スミスがギタリスト兼コンポーザーとして参加しています。
(1曲目のイントロはMr.Childrenのアルバム「It’s a wonderful world」表題曲のインスト曲の元ネタじゃないかと僕は思っているのですが…)
特にオススメしたいのはビートルズの”Dear Prudence”のカバー。
彼女らの懐の深さを計り知ることができます。
リバーブの深い、耽美的なボーカルに淡々と打ち鳴らされるドラム、掻き鳴らすギター。