ギタリストの話
この間のレコーディングでエレキギター熱が高まってきたので、僕が好きなギタリストを5人挙げてみました。
好きな理由を書こうと思うと、どうしてもギターの専門用語が出てきてしまうのですが、できる限り分かりやすく書きたいと思います。
1.The Edge(ジ・エッジ)
世界的人気バンドですが、全然知らない人には数年前、なぜか勝手にiPhoneのアーカイブに入っていたことで有名なU2のギタリスト。
布袋寅泰を始めとして多くのギタリストから尊敬されています。
彼の凄いところは完全にオリジナルな、自分だけのギターサウンドを確立したこと。
具体的に言うと、当時はまだ登場したばかりのサウンドエフェクトである「デジタルディレイ」をエレキギターの奏法に取り入れました。
ディレイとはサウンドエフェクトのひとつで、やまびこのように音を遅らせて何度も鳴らすカラオケのエコーみたいなもの。
1980年代にデジタルのディレイが登場すると、今までもよりクリアな音で、長いタイムのディレイが可能になりました。
そのデジタルディレイ黎明期の中で、エッジはカッティング(歯切れよく弦を刻む奏法)に短いデジタルディレイを重ね、何層にも編み込まれたような独特のサウンドを生み出しました。
U2 - Wire (Unforgettable Fire Tour New Jersey 1985)
U2のどの曲を聴いても聴ける緻密に計算されたギター。はぁーかっこいい。
2.John Macgeoh(ジョン・マッギオーク)
ニューウェーブの中でも若干カルト的なバンド、Magazineのギタリスト。
Siouxsie & The BansheesやPublic Image Ltd.にも一時在籍しています。
最も過小評価されているギタリストとしてよく出てきます。
彼のギターの特徴は何と言っても、カミソリというよりチェーンソーのような金属的な音。そして自在に操るフィードバック(エレキギターとアンプが近く、弦の振動とアンプの振動が共鳴する事)です。
Siouxsie And The Banshees - Regal Zone (1981) Köln, Germany
勢いで適当にやっているように見えてかなり知的。
日本では全然知名度が無いし、特集もされないので謎が多いです。
3.Keith Levene(キース・レヴィン)
The Clashの初期メンバーでありPublic Image Ltd.の初代ギタリスト。
とにかくイケメン。抱かれたいギタリストNo. 1。
思えば中3の時Public Image Ltd.の「ReligionⅡ」や「Public image」を聴いた時からずっとギターをこの音にしたかった。
この動画で弾いているギターは今は亡きTravis Beanというメーカーのもので、なんとネックがアルミで出来ている。
金属的な音というかもはや金属の音。真冬は死ぬ程冷たくて触れないらしい。
この動画では全然ギター弾いてないけど、ギターは弾くんじゃなくてゴシゴシひっかくのかと中3の僕を唸らせたギタリスト。
4.Dean Wareham(ディーン・ウェアハム)
Galaxy500、Lunaのフロントマン。
ギターボーカルでありソングライターなのでギタリストとして話されることはほとんどないと思いますが、僕はギタリストとして大好きです。
彼の曲でのギター2本の絡みはもう天に昇るよう。
コードからソロのフレーズからリフからサウンドエフェクトから全て天才的。
Luna - Cindy Tastes Of Barbecue - 10/14/15
僕にとってLunaのアルバムはギターの教科書です。
5.Duane Denison(デュアン・デニソン)
僕が唯一好きなハードコアバンド、The Jesus Lizardのギタリスト。
ハードコアなんてウオーウオー言ってるだけで全然分からんと思っていましたがジーザス・リザードの彼のギターを聴いて初めてぶち上がりました。
彼も本当に独特で何をどう弾いているのか全然分かりません。
ぶち上がる前の静かなところでの予感のさせ方が異常。ゾクゾクする。
The Jesus Lizard Seasick Live 4-29-1991 Washington, DC
この動画で弾いているのもTravis Bean。
いつか欲しいけどまぁまず手に入らない代物なのでお金持ちになったらTravis Bean探しの旅に出たいと思います。
なんでリッケンバッカーを使ってるのか時々聞かれますが買った当時一番ハマってたRIDEとThe Smithsのジョニー・マーとThe Jamのポールウェラーの影響です。
好きなギタリストがいっぱい。
頑張ります。