1984
自分の好きなアルバムの発売年を見るとなぜか1984年のものが多いので、1984年に発売されたアルバムで好きなものをまとめてみました。
その時代のバンドが持っている雰囲気が好きなのか、その時代に録音された音が好きなのかは分かりませんが、最近はもう逆に1984年発売のアルバムで検索して聴いてみたりしてます。
スーパーヒットで言えばヴァン・ヘイレンのジャンプが発売された年。
自分が生まれる6年も前なので実際に体験した訳ではないですが、なんとなく他の時代より大人びててクールな雰囲気で、パンク全盛期にハチャメチャやっていたバンド勢も知恵と技術を身につけて、ニューウェーブというジャンルが一番成熟した期間のように思えます。
ジャケはちょっとダサいけど・・・。
SYNCHRONICITY / The Police
言わずと知れた超名盤、と本に書かれていたから聴いてみたけど最初は何がいいのか全然分からなかったアルバム。
改めて聴くと録音技術と黒人音楽趣味、メンバー3人の演奏力があいまってアルバム1枚でものすごいボリューム感がある。
「muder by numbers」が好きすぎてサークルでコピーしたけどイントロの入りが全然分からなくてめちゃ苦戦した。
EDEN / Everything But The Girl
コナンのエンディング、「夏の幻」で有名なGARNET CROWが小学生の頃から大好きで、特にファーストアルバムが最高なんですが、そのジャケットはこのバンドから拝借されてる。
ボサノバのビートに乗せてクールに歌うトレイシー・ソーンの声が最高。
日本の女性歌手に与えた影響も相当大きいと思う。
たぶんこの中だったら一番聴きやすくオススメです。
I FEEL FOR YOU / Chaka Kharn
プリンスのパープル・レインも確か1984年発売ですが、プリンス作曲の表題曲が入っているこのアルバムも同年発売。
細野晴臣も愛したドラムマシンの名機「Linn Drum」が半端なく心地よい。
バブリーだけど1984年頃のバブリー感は異様な説得力があってあんまり笑う感じじゃない。
Hyaena / Siouxsie And The Banshees
キュアーのロバート・スミスがギターで参加してる唯一のスタジオアルバム。
ミスチルのIt's a wonderful worldの1曲はたぶんこのアルバムの1曲目から。
US盤に入ってるビートルズの「Deer Prudence」カバーが超いい。正直本家より良い。
ロバート・スミスのギターの音ってカッシャカシャカなのにかっこいいんだよぁ。
Heatbeat City / THE CARS
大好きなアナログシンセサイザー、profet-5がふんだんに使われてる。
けっこうエグいアナログシンセとギターロックをポップに織り交ぜた唯一無二のアルバム。
The Cars - Drive (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
The Unforgettable Fire / U2
U2の話をする時に全然槍玉にあがらないアルバム。初期の、エッジによる小気味良いエッジの効いたギターサウンドから、世界観重視の広がりのあるサウンドに移行する過渡期のアルバム。
とにかく一曲目イントロのギターワークがすごい。きめ細かいディレイとリバーブで織り込まれたギター音の絨毯の上でフカフカな気分に浸れる。
U2 - Wire (Unforgettable Fire Tour New Jersey 1985)
The Big Express / XTC
その時XTCはというと、ギターボーカル・アンディ・パートリッジの体調不良でライブが出来なくなり、超暗いアルバム「MUMMER」(1番好き)を出した後、ライブをすることを辞めてスタジオに籠りまた元気にレコーディングし始めた時期。
このアルバムもあまり話に出てこないけど隠れ名盤。
聴いていると世界中旅してる感じがすごい。
XTC - Train Running Low On Soul Coal
Brilliant Trees / David Sylvian
ジャパンは1982年に解散。フロントマンだった彼のソロ1枚目がこれ。
イケメンでキャーキャー言われてたジャパン時代からサウンドに関しては本格派だったけれど、ソロ活動からより一層独自の世界観と音づくりが研ぎ澄まされていくように。
冬に1人で歩いてる時にぴったり。
安全地帯Ⅲ〜抱きしめたい / 安全地帯
ワインレッドの心が入ってるのは安全地帯Ⅱだけどこの安全地帯Ⅲもかっこいい曲揃い。本当に日本のバンドなのか信じられないくらい本格派なニューウェーブサウンド。
この後からはちょっと歌謡曲よりになっていくのでエグい安全地帯はこのアルバムまでしか聴けない。
こんなことしてる最中、実家に帰って両親の結婚式のビデオを見させられてたら
日付が1984年でビビりました。
スピリチュアル的なやつはあんまり信じないけど何かあるのかな…
他にも1984年のアルバムでオススメあったら教えてください。
次は1968年でもやりたいです。
バイクまみれ 終
O型だからか、ブログとか筋トレとか、自分が決めたことが本当に続かない性格で、意気揚々と教習日記を始めておいて完全にほったらかしになってました。
8月末から教習所に通い始めましたが、中々都合がつかず気づけば季節も変わってもう年末。
ようやく卒業試験を合格しました。
言い訳をすると7回目くらいからもう淡々と反復練習するのみで全然書くことがなくて筆が進まず、バイク置いといて音楽ブログに戻るのもあれだったので…
バイクってこんな重いんだ!とか、こうやって曲がるのか!とか驚きはもはや無く、ひたすら粛々と乗り続けたおかげで、運転に関してはクラッチがどうのこうのとか、ギアがどうのこうのとか、もはや何も考えなくても勝手に両手両足が動くように…人間の脳みそは偉大です…。
この自転車全盛の時代に暑い、寒い、危ない等々あらゆるバイクに乗らない理由に逆らい、厳しい法律と都市環境と偏見に打ちのめされながら、わざわざバイクに乗る人たちぜひ遊びに行きましょう!
ブログを再開して早々宣伝で申し訳ないのですが、僕がギターを弾いているTHIS IS JAPANは12/28、初めてのワンマンライブをやります。
いつものハチャメチャなライブが果たして1時間以上ももつのか全く予想がつきませんが、新曲も作りまくったのでぜひぜひ遊びに来てください!
昔の曲もやる予定です!
■12/28(水) @新宿Motion
“THIS IS JAPAN ONEMAN LIVE 2016 / “NOT FORMAL vol.3”
開場/開演:19:00/19:30
前売/当日 ¥1,500/¥2,000(+1drink)
チケット:e+、バンド予約、手売りチケット(ライブ会場にて販売)
さらに、カナダでかなり減りましたが物販まだ在庫あるので無くなる前に良かったらぜひ!
サイズはS-M-L-XLまで
バイクまみれ 番外編 〜バイクの種類とジャンル〜
バイクには目的に合わせて色々な種類がありますが、その使い方やライフスタイルも含めてたくさんのジャンルがあります。
知らない人からしたらどのバイクも全部一緒に見えるかもしれませんが、メタルやファンク、サンバ、アニソン、スカ、ジャズ、クラシックなど同じ音楽でも好みが違うように、それぞれのジャンルに惹かれた人達がこだわりを持って自分好みのバイクに乗っています。
僕はまだメジャーなものしか知りませんが、パッと思いついただけでも…
1.アメリカン
2.レーサーレプリカ
3.ネイキッド
5.オフロード
6.ストリート
7.クラシック
8.メガスポーツ
9.ツアラー
10.ビッグスクーター
11.ミニバイク
と、これだけあるので少し長くなるかもしれませんがそれぞれの特徴について順番に書いていきたいと思います。
前回同様、偏見だらけで浅い知識なので間違っている部分があったらごめんなさい….。
1.アメリカン
アメリカンとは言いますが、ほぼほぼハーレーダビットソンの事です。
メイドインワリオでワリオが乗ってるのもこういうタイプですね。
バイクの中では王道なのでテレビなどに出てくることも多く、イメージしやすいと思いますが基本的にハンドルが高くてシートが低く、足を前に出して乗ります。
エンジンはV型丸出しですごく威圧的。
ハーレーがアメリカの会社なので「アメリカン」と言いますが、国内メーカーが作っているものは「国産アメリカン」とムチャクチャな呼び方をされます。
2.レーサーレプリカ
今でこそバイク人気は低迷していますが僕が生まれるより前、1980年代にバイクの一大ブームがありました。
当時のバイクキッズ達はレースで活躍する海外の有名ライダーに憧れ、それに応えるように各社が本物のレース用バイクに近い性能もしくは外観で市販したバイクがレーサーレプリカです。
4気筒の高性能エンジンを積みサイドカウル(両側の外装)がついているものが多いです。
3.ネイキッド
1980年代後半、レーサーレプリカブームがひと段落すると今度はそれに対するカウンターカルチャーが出てきます。
カウルを剥かれた姿からネイキッドと呼ばれました。
カービィが乗ってるウィリーのモデルはこれな気がします。
1960〜70年代までのバイクもカウル無しが一般的でしたし、レーサーレプリカブーム中もカウルの無いモデルはありましたが、超前傾姿勢で公道を疾走するレーサーレプリカに対し、体を起こして堂々とゆったり走るスタイルは旧車のリバイバルも相まって新しいジャンルとして確立されました。
湘南や暴走族、不良のイメージがあるのはこのバイクです。
たぶんこの中で一番新しく、新しいモデルも多いのがこのジャンル。名前からはどうしてもあのゲームを思い浮かべてしまいます。
これまでのネイキッドともレーサーレプリカとも違う独特なデザインで、現代の若者がバイクに持っていたであろうじじくさいイメージを払拭し大流行中です。
高性能志向ですが、同じモデルのまま色々な排気量クラスで発売しているものが多く初心者からガチの人まで乗れる懐の広いジャンル。
無骨で直線的なデザインが好きなおじさん達は「ロボットに変形しそう」という嫌味を言うのがお決まりです。
5.オフロード
悪路を走るため車高が高く、サスペンションはびよんびよんとクッション性のあるもので地面に噛み付くようなギザギザのタイヤを履いたバイク。軽くて丈夫で取り回しやすい単気筒エンジンが多く使われます。
荒い道を走る=ワイルドというオフロードの美学。
オフロードのジャンルの中でも岩場をトライアルするような本気のものと、舗装していない道路や林道を気軽にバリバリ乗って楽しむもの、オンロードタイヤを履かせてサーキットを走るモタードなど色々あります。
6.ストリート
ストリート文化はバイクにもあります。
軽めのオフロードから派生して街中をスイスイ移動するストリートバイクが2000年頃に大流行しました。
ブレイクのきっかけはキムタクのドラマで登場したヤマハのTW200というバイクです。出来るだけパーツを減らしてスカスカにするスカチューンや、後ろのタイヤを後方に移動させるロングスイングアーム化など男の子の心をくすぐるカスタムは未だに人気健在で街中でもよく見かけます。
7.クラシック
1960年代イギリス。革ジャンを着たロック好きの不良達は行きつけのカフェにあるジュークボックスで曲を流し、レース仕様にカスタムされたバイクで辺りをかっ飛ばして曲が終わるまでに戻ってくるという遊びをしていました。
彼らはカフェレーサーと呼ばれ、いつの間にかクラシックなバイクをレース仕様に改造するスタイルをカフェレーサーと呼ぶようになったそうです。
複雑な機構の無いクラシックバイクはカフェレーサーを始めとした様々なカスタムベース車両に使われ、カスタムすること自体が一つの文化になっているように思えます。
8.メガスポーツ
走ること自体が目的のバイクをスポーツバイクと言いますが、その中でもとにかくパワー、最高速などキングオブバイクに拘ったジャンルがメガスポーツです。
市販車で世界最高速を出すのは大体このバイク。
本当に速さ重視なので姿勢は超前傾で、乗ってみるとバイクと一体化というよりもむしろロケット抱きかかえてる感じです。
9.ツアラー
オフロードもオンロードも走れるバイクを両方通り抜けられる事からデュアルパーパスと言い、その中でもどこへでも行けて長距離運転重視のものがツアラーです。
疲れない姿勢と安定した走りに加えタンクの容量も大きく給油が少なくて済むようになっています。
雨の日も風の日もバイクでどこまでも遠くまで、ロマンがあるバイク。
10.ビッグスクーター
スーツで乗っても形が崩れず、オートマなので運転が楽な通勤用バイクというのがおそらく当初の開発構想な気がしますが、ある日突然オシャレだという人達が現れ、慌ててメーカーがそこに合わせて行ったようなミュータント的ジャンル。
運転姿勢だけでなく好む人の界隈がバイク好きの人達と根本的に違うので、全く別のところで独自の進化を遂げています。
街中で見かけるとかなりの高確率で後ろに彼女が乗っている。
11.ミニバイク
レーサーレプリカをそのまま小さくしたようなその名も「GAG」や、カスタムしたプラモデルがそのまま走れるような「モンキー」などぶっ飛んだ発想のバイクがあります。
つい排気量が大きいものに憧れがちですが、50ccクラスの小さいエンジンで走るという常識の逆を突き詰めるジャンル。ミクロマン的な格好良さでしょうか。モンキーにはマニアが多く、バイク人口を意外と押し広げているジャンルです。
以上、駆け足で書いてみました。
音楽と同じでそれぞれの愛好家ごとに性格やファッションにも心なしか共通するものがあり、そのバイクにどういう人がよく乗っているのか知ると街中で見かけてもすごく楽しいです。
もういいよという声が各所から聞こえてきますが免許が取れるまではバイクブログを続けたいと思っているのでどうか暫くお付き合いください。
バイクまみれ 番外編 〜エンジンの種類〜
教習日記の途中ですがそろそろ飽きられてるような気がするので少しバイク自体について書いてみたいと思います。
バイクも音楽と同じように、同じバイク好きでも色々とジャンルや派閥があり、それぞれ違った美学があるようです。
バイクに興味を持ち出してからほんの数ヶ月でまだ公道を走ったこともない奴が目をキラキラさせて経験なしに調べただけの知識なので間違ってる部分もあるかもしれませんが、逆に細かいところを省いて全く知らない人でも分かりやすく書けたら良いなと思います。
偏見もかなりあると思うのでバイク好きの方はご容赦下さい。
〜排気量と気筒数〜
バイクの話をするときに絶対出てくるのが〇〇〇ccの〇気筒っていうエンジンの話です。
バイクに乗っていると言うと何ccの何気筒かまず聞かれるくらいバイクを特徴づけるものなのですが、というのもバイクの心臓部はエンジンで、車よりも全体のうちのエンジンの割合が大きいため、エンジン特性でほとんどバイクの個性が決まるからです。
簡単に言うと排気量はエンジンが一度に空気を吸い込む量、気筒数は吸い込んでガソリンを爆発させる部屋の数です。
排気量はエンジン1つあたりの合計の数値なので、同じ400ccでも1気筒、2気筒、3気筒、4気筒と色々なエンジンが作れます。
同じ排気量だとして、気筒数が増えると爆発する場所1つあたりの広さは狭くなります。
同じ2ℓの水の量でも2ℓのペットボトル1本か、1ℓのペットボトル2本か、500㎖のペットボトル4本か、分け方が色々あるのと一緒です。
基本的には排気量が大きければ大きいほどパワーがあってバイク自体も大きいので、排気量によって法律や免許制度での扱いが変わってきます。
細かく書き出すとキリがないので、パッと聞いて僕が思うイメージを箇条書きにしてみました。
50cc
いわゆる原付。基本的にはオートマで車の免許だけで乗れる。法定速度が30km。
125cc
小型MT免許が最近できたので少ない教習だけで気軽に乗れる。スマートな時代の流れに乗って今1番熱い排気量。
250cc
車検がない。中型免許を取って400ccまで乗れるけど小さくて取り回しやすいのでこれくらいがいいという人も多い。
400cc
中型免許で乗れる1番大きいバイク。
今の教習車も400cc。
大型免許が必要。通称ナナハン。おじさんの中にはこの排気量以上じゃないとバイクと認めない人もいる。
1000cc
車体がかなり大きく、バイクの上に人がちょこんと乗ってる感じになる。軽自動車よりエンジンがでかい。
最高速が200km〜300km以上とかも全然普通にありスピード狂で乗っている人が多い。
もちろんこの中間の排気量もありますが強いて言うならこれらが大きい境目です。
次に気筒数。
先に気筒数は爆発させる部屋の数と説明しましたが、気筒数=ピストンの数なので、大男が1人で水車を回しているか、中背の人が2人で水車を回しているか、こびとが4人で水車を回しているかの違いと考えて下さい。
単気筒
パーツが少なくて済むので軽量化しやすい。曲がりやすく取り回しが良いため、オフロードバイクやストリートバイクに多い。
エンジン音はドッドッドッドッド、ドルルルルルーンって感じの屋台の発電機とかチェーンソーの音。
2気筒
特性は単気筒と4気筒の中間くらい。
エンジンの見た目がかっこいいのでハーレーのようにエンジン丸出しにされることが多い。
エンジン音はドドドドドドドとかブイーーンっていう16ビート。
4気筒
構成するパーツが多いので重くなったり値段が高くなりやすい。
精密な作りが出来るのでレーサーのエンジンなどスポーティで速いバイクに使われる。
エンジン音はシャカシャカシャカシャカ、ヒューーーーン。
3気筒はあまりありません。
多気筒、つまり2気筒以上では各ピストンの向きによっても性能が変わるので、並列2気筒だったらパラレルツイン、V型2気筒だったらV-ツインとか言います。
有名なハーレーのこういうエンジンはV-ツイン。
予想以上に長くなりそうなので続きはまた今度書きます。
バイクまみれ 6日目
今日は2時間連続で、前回の追加教習とシュミレーションをした。僧侶とほぼマンツーマン。
最初に何が苦手か聞かれ、小回りですと答えると、同時に教わるのが僕含め数人しかいなかったからか、今日は小回りに絞ってじっくり教えてくれるみたいだ。
集合場所のガレージに今日が初回の教習生たちが5人くらいいた。これから初めて触るバイクに囲まれてピリピリとした空気の中、いいなぁという視線を横目に渡された鍵の番号のバイクに乗ってエンジン始動。
数日前までは僕があの中にいた訳で、この繰り返しがもう何十年もこの教習所で続いている。初心忘るべからず。
僧侶に続いて教習所の中を何周かすると「なかなかいいじゃない。」と言われた。
前回のニューカマーな教官は結構なスパルタだったけど、僧侶は褒めて伸ばすタイプ。出来ているところは出来てると言ってくれる。発進から停止まではほぼ問題ないみたいだ。
僧侶の背中には目が付いているようで、前を走りながらバックミラーだけで僕の運転を見て小回りができない原因が分かったらしい。僕を筋斗雲の後ろに乗せて運転しながら教えてくれた。
バイクはハンドルだけでは曲がれず、行きたい方向への体重移動が必要で、倒れた車体をアクセルやクラッチ操作で立てないといけない。
その時大事なのは下半身とアクセル/ブレーキの微調整だけで、ハンドルはむしろその後勝手についてくる。
ゆったりした大きいカーブなら落ち着いてこれができるけれど、クランクなど狭いところを低速で曲がろうとすると体重移動もスピード調整も微妙なバランスでやらなければならず、ましてやそれが右左と連続で続くので、余裕がなくなり結果的に重いハンドルをグイグイ動かしてぎこちなく曲がってしまう。
上半身の力を抜いて腰を使うように教えてもらった。
ギア2のアイドリングで超低速走行の僧侶に続き、ぶつからないようにノロノロ走る練習。
コーナーを過ぎた直線で肩をブラブラさせ上半身の力を抜いてみると、どれだけ自分がガチガチにハンドルを握っているかが分かる。
試しにハンドルを掴む手を緩めて、少し体を倒してみるとずっしりとハンドルが手のひらに乗ってきた。
これを自転車で両手離し運転をするイメージでちょっと片手で支えるだけ。分かった気がするけどハンドルのずっしり感が自転車の比じゃないので力を抜くのが怖い。
必死にバイクの引き起こしをする新入生の前を超低速でノロノロ横切る僕ら。
はたから見たらなんでもう普通に乗れるのにゆっくり走ってるんだろうと思われるかもしれないけど、ゆっくり走る方が断然難しい。
そのままコース脇の四角いスペースの中に入りグルグル回る。
もっと遅くしたかったらギア1にしても良いよと言われたのでガチャンとギアを下げると、ニュートラルに入ってしまったようでアクセルを回しても前に進まず、丁度曲がるために車体を倒していたところだったのでそのままバタンと倒してしまった。
バイクを倒すのも慣れたもので、もう動揺もしない。勢いをつけてグッと引き起こしながら自分が倒れた原因を考える。成長したなぁ。
教習が終わり、バイクを降りて教習簿を受け取ると1段階の最後の欄にハンコが押されていた。もう追加教習は無し。合格出来たみたいだ。
連続でシュミレーションの時間も予約していたので、少し休憩した後に僧侶とガレージの2階へ。
一緒に講義を受けるのはヤンキーのお母さん。AT限定で教習中らしい。
シュミレーターはホンダが巨額の投資で開発したらしくすごく良くできていて椅子を外すとバイクにもスクーターにもなる。
運転しながらあまりに突然飛び出してくるトラックにヤンキーお母さん大爆笑。
今まで事故したことありますか?という僧侶の質問に、スクーターでガードレールに激突して肋骨が折れましたと爆笑しながら回答していて流石の僧侶も引き気味だった。
事故には本当に気をつけたい。
バイクまみれ 5日目
早いもので今回は2段階のうち1段階最後の教習。
今日の教官は僧侶とニューカマーなおじさんの2人。もう分かるでしょという感じでビューンと先に行ってしまった。
こなれてきた運転でトコトコついて行き、坂道発進を教わった後、教習所の中の指示されたコースを全員でグルグルと周ることに。コースには一本橋にクランク、スラロームと今まで習ったことが目白押し。
これまでは適当でも良かったウィンカー操作や交差点での一時停止も今回からはちゃんとやるように言われ、いよいよ自分のバイクの事だけではなく周りの状況も見て運転しなくてはいけなくなった。
慣れないうちはどうしても手元を見てしまうので自信がないと目線を上げて運転するのはすごく難しい。
コースを何度も周っているうちにだんだんと脳みそと両手両足がくっついていって、気付くと何も考えなくても手足が動いているのが分かった。
ウィンカーの消し忘れやギアの落とし忘れを教官に指摘されながら身につくまで何度も繰り返し練習。
ある程度は自分のペースで進められるので、前が詰まった時に待ちながらアクセルの加減を確かめてみたり、前輪ブレーキは使わないで運転してみたりと前よりもリラックスして自由に練習できた。
運転の上手い下手が出てくるとしたらこの段階のような気がする。 進むタイミングも止まるタイミングも、もう自分で考えないといけないし、もし誰かが倒れてしまっても後ろの人が横をすり抜けていくだけ。
隣に常に教官が乗っている自動車教習と違いバイクは個人戦。どうしたら上手くいくかはある程度自分で考えないと一向に上手くならない。
そんな過酷な教習のなか、だんだん慣れてきた坂道発進で「いいよー上手い上手い」と声を掛けてくれる僧侶。
本当に僧侶だ…。
悪戦苦闘しながらスラロームをしていると、ニューカマーな方の教官に手本を見せてあげるから後ろに乗るかい?と言われた。
そりゃあさぞかし上手いんでしょうなぁと思いながら後ろに乗り、手慣れたアクセル操作で勢いよく発進したバイクに体を預けるとさすが歴戦のライディングテクニックは想像以上。グイグイと曲がりながらあり得ない程倒れこむ車体に無言で絶叫した。
「スラロームはハンドルで曲がるんじゃない。バイクを寝かせて曲がるんだ!」
熱い指導をもらい、わかっちゃいるけどさぁ!と歯を食いしばってまた発進。
体育会系な1時間にサッカー部だった中学時代を思い出して胸が熱くなり、最後の時限だったのでバイクのタンクも熱くなっていて内股が焼けた。
熱いのはバイク、お前もか…
本当はこの後シュミレーション、AT教習を受けた後2段階へ上がるはずが、今日は僕含め全員追加教習になった。
追加教習にはお金もかからないし、どうせならもっとたくさん乗ってじっくり練習したい。
ガッカリするより先に「はい!」と元気の良い返事が10年ぶりくらいに出た。
バイクまみれ 4日目
今日はひたすら発進!
エンストしまくり2回もバイクを倒す始末…。今までで1番脳みそと体力を消耗しました。
教習所のバイクの両側にはエンジンガードというぶっとい金属のバーが付いていて何回倒しても全然壊れないようになっていますが、もしそれが自分バイクだったらその瞬間に修理代10万円以上。
卒業したら一回も倒す訳にはいかないので、むしろ教習所にいる内にさんざん倒して勉強した方が良いと言います。
とは言ってもガチャンと倒した時のショックは大きく、他の人達に出遅れる恥ずかしさを感じている暇もないまま、めちゃくちゃ重い車体を引き起こして次は失敗しないぞと跨ってはまたアクセルに手をかける…。
まさに男塾のような1時間でした。
自動車のマニュアル免許を持っている人なら分かると思いますが、MT車の発進はクラッチとアクセルの微妙な加減で行うので一口に発進といっても上手い下手に格段の差が出ます。
しかも不親切なことにクラッチもアクセルも握ったら握った分だけ、捻ったら捻った分だけ効くという訳ではなく、途中までは遊びで急に効き始めるところがあります。
しかもその具合が両手で違うので、よしっ良いぞと一瞬でも気を抜いたらあっという間にエンスト。バランスを崩してガチャン。
そんなことを何回も繰り返してようやく絶妙な加減が分かるようになってきたような、なってきていないような。まだそんな段階です。
例えばいつもより力強く発進して下さいと言われても、それはいつもよりアクセルをほんのちょっとだけ強く握ってクラッチをほんのちょっとだけ早くくっつけてというような加減で、ただでさえウィンカーを出して、右足のブレーキを緩めて、左右確認して、と忙しい中では頭がチンプンカンプン。
モタモタしていると遠くからメガホンで聞こえる教官の叱咤激励。
走り出してしまえば座ってるだけですがそれだけ発進は難しく、逆に発進が上手ければギアがよく分かっているということで発進は全部の基本だと痛感しました。
ギターなんて余裕じゃんとヘラヘラして初めてFのコードにぶち当たった時のような苦戦。
慣れれば無意識、慣れるまでは繰り返すしかない…何事もあせらずあきらめず、何回も何回も…
今日は新宿モーションでライブです!
バイクの話しましょう!🏍💨🇯🇵